1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 政治

高度経済成長を支えた川崎の鉄工所…国の有形文化財に「北條鉄工」登録へ

カナロコ by 神奈川新聞 / 2024年7月19日 22時30分

「北條鉄工事務所」の外観(川崎市提供)

 国の文化審議会は19日、国登録有形文化財(建造物)に川崎市川崎区の「北條鉄工事務所」など7件(3カ所)を登録するよう盛山正仁文部科学相に答申した。登録されると、県内の同文化財(建造物)は334件(171カ所)となる。県教育委員会などによると、工場そのものが同文化財(建造物)に登録されるのは珍しいケースという。

 川崎市教育委員会によると、「北條鉄工事務所」のほか、「北條鉄工原寸工場」や「北條鉄工クレーンヤード」など4件の建造物も登録するように答申した。

 「北條鉄工株式会社」が所有する、京浜工業地帯の一角に位置する「北條鉄工事務所」や「北條鉄工原寸工場」は1962年に建設され、同文化財としては比較的新しいものという。周辺には日本鋼管(現JFE)などの大規模な工場が立地し、鉄骨製作の事業を支えてきた。しかし、2000年代以降は大規模工場の移転や設備の縮小が進み、他の工場は撤退を余儀なくされたという。

 当時の一般的な技法が用いられ、「北條鉄工事務所」の3階には戦後隆盛した丸鋼のラチス梁(はり)が取り入れられ、高度経済成長期の工場事務所が残されている。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください