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横浜の火災による死者、過去10年で最多タイ 2024年上半期まとめ

カナロコ by 神奈川新聞 / 2024年7月20日 11時45分

横浜市消防局(資料写真)

 横浜市消防局は2024年上半期の火災・救急概況(速報)をまとめた。火災による死者数は16人に上り、昨年の年間死者数をすでに超え、過去10年の同期間で最多タイとなった。救急出場件数も過去最多だった昨年を上回るペースで増えており、逼迫(ひっぱく)した状況が続いている。

 火災で亡くなった16人のうち13人は高齢者で、自宅に1人でいる時に発生した火災で亡くなるケースが目立った。市消防局の担当者は「午前7時~午後9時の活動時間帯での火災で亡くなっている。火災に気付くのが遅れたり、気付いても逃げ遅れてしまったりすることが要因と考えられる」と話す。死者のうち10人は火災警報器の未設置や電池切れで作動しなかった火災で亡くなっており、火災警報器の設置・維持を改めて呼びかけている。

 全火災件数は前年同期比49件減の330件だったが、住宅火災の件数は増えて158件。住宅火災の出火原因は「こんろ」が最多で35件、「たばこ」20件、「電気機器」「ストーブ」がそれぞれ13件で続いた。電気機器が出火原因の全火災32件のうち、リチウムイオン電池が起因となったものは同6件増の17件だった。

 救急出場件数は同6274件増の12万3273件で、年間の件数が過去最多だった昨年を上回るペースで増えている。1日当たりの平均出場件数は677件で、2分8秒に1回の頻度で出場した計算になる。

 高齢化の進展などを背景に救急要請は市の予測を上回る勢いで増加し、現場到着までの時間も延びている。市は救急サービスの維持向上のために、救急隊の増隊に加え、病気や事故を防ぐ「予防救急」推進プロジェクトを本年度に立ち上げた。

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