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西湘海岸、砂浜再生へ国の護岸工事が本格化 1基目の潜水突堤が完成

カナロコ by 神奈川新聞 / 2024年7月28日 5時0分

砂浜再生に向け、整備が進む1基目の潜水突堤。奥に西湘バイパスが走る=2023年9月(国土交通省京浜河川事務所提供)

 2007年9月の台風による高波で砂浜が大幅に侵食され、海沿いの西湘バイパスが崩落被害を受けた西湘海岸(二宮町など)で、砂浜の再生に向けた国の海岸保全工事が本格化している。工法の検討などに年数を要したが、砂の流失を防ぐ岩盤型潜水突堤の1基目が今年3月に完成。今後、砂を人工的に運び込む「養浜」や2基目以降の整備を進め、41年度の完了を目指す。

 国の直轄で14年度に始まった保全事業は、大磯町から小田原市にかけての同海岸約13キロが対象区間。07年の被災箇所周辺に潜水突堤を約600メートル間隔で6基設置し、海岸付近に迫っている海底谷への砂の流失を防ぐ抑制施設の整備などを組み合わせる。

 さらに酒匂川に堆積した砂などを投入する養浜(約36万立方メートル)を実施し、奥行き約30メートルの砂浜を回復させるのが目標だ。

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