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パリ五輪スケボー「金」の吉沢恋、練習拠点の相模原・小山公園 仲間が祝福

カナロコ by 神奈川新聞 / 2024年7月29日 21時50分

吉沢選手が幼少期から練習に打ち込んだ、小山公園ニュースポーツ広場にあるスケートボードエリア=29日、相模原市中央区

 相模原市中央区の小山公園から五輪金メダリストが誕生した。同公園ニュースポーツ広場にあるスケートボードエリアは、市立小山中学校3年の吉沢恋選手(14)が幼少期から練習に打ち込んだ拠点で、地元からは仲間をたたえる声が上がる。広場は今秋からリニューアル工事に入る予定で、スケボーの裾野を広げ、夢をつなぐ場としても進化しそうだ。

 果敢に攻めた末の逆転、笑顔、互いを認め合うハグ-。「勝負相手は自分と思って120%の力を出して滑り切りたい」と市役所で宣言して旅立った14歳は、パリ・コンコルド広場で世界を魅了した。

 7歳の頃、四つ上の兄の影響でスケボーを始めた吉沢選手。出国前の取材で小山公園について問われると、「最初は家に近いから通っていた。けがをするし、スケートボードが嫌いだった。でも友達と滑って楽しかった。スケボーの楽しさを教えてくれたところ」と話した。

 広場は2007年にオープンし、スケボーエリアはおわん型のボウルや傾斜などが配置されている。新型コロナウイルス禍での休止も挟みつつ利用者数は堅調に推移し、昨年度は約1万4千人が利用。2大会連続で五輪に出場する同市出身の白井空良選手(22)も練習を重ね、世界に羽ばたいた。

 母親の吉沢しのぶさん(45)は「始めた時に雲の上の存在のお兄さん、お姉さんたちがすごく優しかった。くじけたらみんなが声をかけて、盛り上げてくれた」と、互いに高め合う環境にわが子が育まれたと実感。市外で練習をすることが多くなった今も大切な拠点として挙げる。近くには所属先のスケボーショップもあり、吉沢選手はここのスクールでも腕を磨いてきた。

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