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治療法のない疾患の克服へ、「創薬可能」にする独自技術構築 プリズムバイオラボが東証グロース上場

カナロコ by 神奈川新聞 / 2024年8月2日 5時40分

東証グロース市場に上場したプリズムバイオラボの竹原代表取締役=7月2日、東京証券取引所(同社提供)

 人体の恒常性を維持する一方で、病気の原因にもなる細胞内でのタンパク質間相互作用(PPI)を標的とした医薬品開発を進める創薬系バイオベンチャー「PRISM BioLab(プリズムバイオラボ)」(竹原大代表取締役、藤沢市村岡東)が、東証グロース市場に上場した。「創薬不可能」とされてきた標的を「創薬可能」にする独自の創薬プラットフォーム「PepMetics(R)技術」を構築。治療法のない疾患の克服へ向け、研究開発を加速させている。

 同社は国内製薬会社発のバイオベンチャーとして2006年に創業し、横浜市緑区内のインキュベーション施設に本社、研究所を開設。18年に湘南アイパーク(藤沢市村岡東)に拠点を移した。

 国内外の大手製薬メーカーとの共同研究が進められ、自社開発事業では二つの研究開発で臨床研究が第2相まで進み、ヒトへの効果が確認されている。独自の創薬技術の評価は高く、東証グロース市場に上場した7月2日、初値は公開価格(450円)を上回り、ストップ高を維持して取引を終えた。

 同社が投薬の標的に据えているタンパク質間相互作用は、従来の低分子化合物では制御できず、創薬不可能な標的とされてきた。がんなどの疾患は、特定のタンパク質が結合し発症する。同社は独自の技術、ノウハウを駆使し、細胞内で起きるこの作用を断ち切る低分子化合物を効率的に合成することに成功した。

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