1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 政治

横浜市の小中3校でプールの水止め忘れ 計165万円損害 市は教諭らに賠償求めず

カナロコ by 神奈川新聞 / 2024年8月2日 19時20分

 横浜市教育委員会は2日、市立学校3校のプールで水を止め忘れるミスが相次ぎ、計約1860立方メートルの水が流出したと発表した。昨年度、小学校1校で同様の問題があったことから各学校でマニュアルを策定したが、解釈が揺れる内容で徹底も不十分だった。損害額は計約165万円に上ったが、市は当該教諭らに賠償を求めず、再発防止に取り組むとしている。

 市教委によると、茅ケ崎東小(都筑区)は5月31日、プール管理を担当する教諭が揚水ポンプの稼働を確認するために給水を開始したが、止め忘れて退勤。約64時間後に止水した。約835立方メートルが流出、損害額は約74万円と推定している。

 港南台第一小(港南区)ではプールに漏水の疑いがあったことから、担当教諭が点検を兼ねて6月3、4日に1時間~1時間半程度の給水を2回実施。同5日午後に排水弁を閉め直して再度1時間水を出し、止水したとしている。ところが水は止まっておらず、約17時間後に止水した。約260立方メートルが流出し、損害額は約23万円と推定。いたずらも疑い、防犯カメラの映像も確認したが異常は見つかっていないという。

 寛政中学校(鶴見区)では7月27日午後、水質管理などを担当する教諭がプールに浮いているごみや虫などを取り除くため、水をあふれさせようと給水を開始。そのまま別の作業に移り、止水を忘れた。約45時間後に水を止めたが、約768立方メートルが流出、損害額は約68万円と推定している。

 市教委は3校の教諭と校長に厳重注意を実施。弁護士への相談も行い、文部科学省が7月に発出した「特定の教員に管理が任せられ、損害賠償の責めを負う状況は望ましくない」などとする通知も踏まえ、損害賠償を求めないことを決めた。マニュアルの見直しや新たな装置の導入検討を進める。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください