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「排水管から小さな叫び声」不明の9歳児発見に5歳幼稚園児が貢献 マンホール下から救助「助かってよかった」

カナロコ by 神奈川新聞 / 2024年8月6日 17時53分

行方不明となっていた女児の発見したとして感謝状を受け取る角謙蔵ちゃん=6日、鎌倉署

 海辺で遊んでいたところ排水管の奥から泣き声を聞き、行方不明となっていた小学生の女児(9)を発見したとして、神奈川県警鎌倉署は6日、幼稚園児の角謙蔵ちゃん(5)=鎌倉市=と現場に居合わせた会社員安斉慶さん(37)=さいたま市=に感謝状を贈った。小さな声を聞き漏らさず人命を救った「お手柄」に謙蔵ちゃんは「助かってよかった」と笑顔を浮かべた。

 7月29日午後5時過ぎ、鎌倉市腰越の海岸で親子3人で遊んでいた謙蔵ちゃんが小さな叫び声が響くのに気が付き、母親の加奈子さんに伝えた。子どもの泣き叫ぶような声で、河口付近にある雨水を流す排水管のトンネルから聞こえ、父親の浩太さんが奥を探ろうとしたが、中は暗く「かなり奥から聞こえて、これは大変だと思った」という。

 安斉さんも家族らで海に来ており、浩太さんと協力して叫び声をたどり、約60メートル離れた腰越漁港内のマンホールの下から声が聞こえているのが分かり、110番通報した。約30分後、駆けつけた消防隊がマンホールから排水管の中にいた小学3年生の女児を救助した。女児に大きなけがはなかった。

 同署によると、女児は鎌倉市外在住で、同日に行方が分からなっていると家族が警察に捜索の相談をしていた。女児は何らかの理由で排水管の中に迷い込んだとみられるという。

 この日、同署の森文男署長から感謝状とパトカーのおもちゃをプレゼントされた謙蔵ちゃんは報道陣のカメラに向かってピースサイン。ともに表彰された安斉さんは「自分の娘と同じくらいの子で、無事に助けられた時は感動して泣いてしまった」と振り返った。

 恐竜と海の生き物がお気に入りで、将来の夢は江ノ島電鉄の運転手という謙蔵ちゃん。加奈子さんは「人の命を助けることはなかなかできないこと」と褒め、浩太さんも「人を思いやる子に育ってほしい」と目を細めた。

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