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【高校野球】東海大相模・原監督 父も出場した夏の甲子園 「この年になってかなった」

カナロコ by 神奈川新聞 / 2024年8月12日 19時20分

東海大相模を率いる原監督の父で、OBの康夫さん(中央)=甲子園

 12日に甲子園球場で行われた高校野球の全国選手権大会2回戦で、5年ぶり12度目の出場となった神奈川代表の東海大相模高は富山商高に4―0で勝利し、初戦突破を果たした。初めて甲子園で指揮を執った元プロ野球選手の原俊介監督(46)の父で、同高OBの康夫さん(72)は三塁側アルプス席から息子の晴れ姿を見守り、「甲子園はどんな強い学校でも出場するのは難しい。夢の舞台」と、感慨を込めた。

 康夫さんはタテジマの礎を築いた名将、原貢氏の元で捕手としてプレーし、1969年夏に創部初の甲子園出場に貢献した。「貢先生には『野球よりもまず人間性』ということをいつも教わっていた。貢先生に出会ったことで、人生が良い方向に変わった」と高校時代を振り返る。

 夢の続きは愛息に託した。「生後9カ月からプラスチックバットを持たせていた」と英才教育を施し、「お前は東海大相模に行くんだ」と言い続けた。進路を決める中学時代の三者面談では、第一から第三志望まで「東海大相模高校」と息子が記したエピソードを康夫さんは笑いながら語り、原監督は「(人気アニメの)巨人の星みたいな親だった」と親子二人三脚で歩んだ苦楽を回想する。

 晴れて東海の門をたたき、当時の原監督は95年に春の選抜大会に出場。同年のドラフト会議で巨人から1位指名を受けるなど活躍した。

 プロ引退後は指導者の道に進んだ。それでも、前任校の東海大静岡翔洋高から誘われた際は悩んだという。康夫さんは同校の村上英治校長の直談判も受け、「やってみたらどうだ」と息子の背中を押した。康夫さんは「大学に行って、教職を取って苦労していた姿を見ていた。あの強い横浜に勝って、神奈川代表として甲子園に出場できたのは本当にうれしかった」と、重圧をはね返したこれまでの道のりをねぎらう。

 甲子園初勝利を飾った試合後、原監督は言った。「父も出場した夏の甲子園をずっと目標にやってきた。一生懸命やったが(現役時代は)かなわなかった。でもこの年になってかなった。それを振り返ると感慨深いものがる」。時を超え、偉大な父に肩を並べた。

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