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箱根板橋のそば店「小田原はつ花」、8月末で閉店 2代目の手に痛み

カナロコ by 神奈川新聞 / 2024年8月13日 19時50分

多くの人に愛されたそば店「小田原はつ花」店主の吉田宗史さん(左)と美緒子さん夫妻=1日、小田原市板橋

 44年にわたって城下町の人々に愛されてきたそば店「小田原はつ花」(小田原市板橋)が8月末で閉店する。2代目店主の吉田宗史さん(62)が手に痛みを感じ、そば打ちを続けられなくなったためで、箱根登山電車の箱根板橋駅そばにある店は店じまいを知った常連客で連日盛況。吉田さんは「お客さんに感謝したい」と話している。

 吉田さんが手に痛みを感じたのは昨年末の繁忙期だった。変形性関節症と診断され、完治は難しいことが分かった。「痛いまま仕事を続けるのも大変、次の人生を選ぶ転機」と考え、区切りを付けることを決めた。

 同店は吉田さんの祖父の小宮義一さんが箱根湯本駅近くに開いた老舗そば店「はつ花そば本店」(箱根町湯本)からののれん分け。父の廣隆さんが1980年に小田原駅に近い小田原市栄町のビルにオープンし、吉田さんは21歳から働き始めた。8年前に現在の場所に移転し、その後店を継いだ。「おいしいそばを気軽に味わえる店」を目指し、妻の美緒子さん(65)と二人三脚で歩んできたという。

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