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【横浜M】38歳のGK飯倉大樹 300試合出場「そこまでやれるとは思っていなかった」

カナロコ by 神奈川新聞 / 2024年8月15日 18時30分

抱負な経験を生かしてチームを支える横浜Mの飯倉

 J1横浜MのGK飯倉大樹(38)が前節の神戸戦(11日)で通算300試合出場を達成した。「古巣神戸と、マリノスのユニホームを着て迎えられたのは感謝しかない」と感慨はひとしお。ただ、勝利では飾れなかった節目の夜。ベテランは再起を掲げるチームに警鐘を鳴らした。

 「20年前の自分に言ってやりたいよ。おまえ、300試合出るぞって。プロサッカー選手として、そこまでやれるとは思っていなかったから」。マリノスの育成組織で育ち、2007年10月20日のJ1清水戦で初出場。19年途中に神戸に移るも、23年から再びトリコロールに身を包んでいる。

 軽妙な語り口が人を引きつける。「マリノスも神戸も俺がいなくなってから優勝した」。そう言って笑わせつつ、「優勝クラブでプレーできたっていうのは自分の中で誇り。いいチームで、いい選手とたくさんできていることには誇りを感じています」。だからこそ、見えるものもある。

 11日の神戸戦では相手に中盤の中央のスペースを封じられ思うような組み立てができず。両サイドからの攻撃も連動性を欠いた。「ちょっと悪い時のマリノス。単発の攻撃ばっかりになっていた。真ん中が無理ならサイドを起点にして時間をつくって逆サイドに持っていったりとか。そういうのをアジャストしていく力は今後絶対に必要」。ピッチ内での思考レベルはまだ完全に取り戻せていないと指摘する。

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