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台風7号接近、神奈川県内は2人負傷 新幹線運転見合わせ、自治体は避難所開設 沿岸部の道路通行止め

カナロコ by 神奈川新聞 / 2024年8月16日 22時50分

東海道新幹線の運行状況の案内を見つめる利用客=16日午前11時25分ごろ、JR新横浜駅

 台風7号が非常に強い勢力で関東に接近した16日、県内では鉄道が運休し、高速道路が通行止めになるなど影響が広がった。沿岸部の地域に暴風警報が発表される中、強風の影響により川崎、藤沢市内で計2人が負傷した。早めの避難を呼びかける自治体が相次ぎ、高齢者らが避難所に身を寄せた。

 川崎市消防局によると、負傷したのは40代男性。同日午前、同市高津区のマンションで作業中に玄関のドアに指が挟まり、切断するけがを負った。藤沢市では、70代女性が強風にあおられて転倒し、軽傷という。

 県によると、同市では倒木の影響で住宅1棟の一部が破損した。

 交通機関では、東海道新幹線が東京─名古屋間で運転を見合わせた影響が大きく、新幹線の改札口が閉鎖されたJR新横浜駅(横浜市港北区)は朝から閑散とした。香川県の男性会社員(35)は東京や横浜を観光し、新幹線で帰る予定だったが、新横浜駅で初めて運休を知った。「今日はもう帰れない。どこかでもう1泊するしかない」と肩を落とした。

 横浜の実家に帰省していた長野県の大学生の男性(18)は、急きょ在来線で戻ることにした。「台風の影響で在来線も止まるかもしれないので、朝早く帰ることにした」と話し、先を急いだ。

 高波の恐れも高まったため、沿岸部の道路が通行止めになった。西湘バイパスは大磯東インターチェンジ(IC)─早川IC間の下り線と西湘パーキングエリア(小田原市)が閉鎖された。東京湾アクアラインも通行止めになった。

 風雨の影響で土砂災害や河川氾濫の危険性が高まるとの懸念から、避難所を開設する自治体も相次いだ。横浜、川崎、三浦の3市は警戒レベル3の高齢者等避難を発令。鎌倉市や真鶴町なども避難所を開設し、公共施設や観光施設の一部を閉めた。

 横浜地方気象台は東京湾と相模湾沿岸の計15市町に暴風、波浪警報を発表し、警戒を呼びかけた。各地で断続的に強い雨が降り、横浜市や川崎市などには大雨警報も出された。

 降り始めからの総雨量は16日午後7時現在、相模原市緑区が68.5ミリ、横浜市港北区は56.0ミリ、海老名市では54.5ミリ。最大瞬間風速は横浜市中区で午後7時前に21.1メートル、三浦市で午後1時半過ぎに20.5メートルを観測した。

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