1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 政治

閉館予定の真鶴町民俗資料館、住民らが存続訴え 土屋氏の旧宅 「歴史的なもの。簡単になくしていいものではない」

カナロコ by 神奈川新聞 / 2024年8月22日 5時40分

真鶴町民俗資料館の閉館計画を巡り、町議会へ請願を提出した住民団体の共同代表ら(左)=21日、真鶴町役場

 神奈川県真鶴町が町民俗資料館(同町岩)を閉館する方針を巡り、反対する住民団体は21日、町議会に閉館の撤回を求める請願と町民ら163筆の署名を提出した。9月4日開会の町議会定例会で審議される。

 町は閉館について町広報8月号に「収蔵品のより適切な管理を図ることに加え地域の活性化の観点」などから「施設の新たな活用方法を検討することとし、9月30日に閉館することとしました」と掲載した。

 同館は東京都内や茨城県などで小松石を販売していた土屋大次郎氏の旧宅を活用して1986年に開館。土屋家や町民から寄贈された石材道具、美術工芸品、生活用品など約650点を展示し、2023年度には延べ497人が来館した。

 昨秋当選した小林伸行町長は同館を廃止して民間の利活用策を模索する方針を示しており、今年7月に開かれた町議会全員協議会や町民との対話集会で説明してきた。町は町議会9月定例会に同館閉館に関する条例案を提出予定。閉館が決まった場合、町は展示品を他施設に移し、活用方法を検討するとしている。

 請願を提出したのは町民有志らでつくる「真鶴町民俗資料館の存続を求める会」。同会は8月17日から、歴史文化の継承やコミュニティーとしての重要性を訴え、閉館の撤回を求めた署名活動を行ってきた。

 同会共同代表の齋藤伸子さんは「資料館は町民の宝で財産。町民みんなで協力して存続させたい」と主張。同じく共同代表の松本茂さんも「歴史的なものは壊したら終わり。簡単になくしていいものではない」と訴えた。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください