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「イスラエルによるジェノサイド」ガザで活動の日本人医師、横浜で人道支援訴え

カナロコ by 神奈川新聞 / 2024年8月24日 20時50分

オンラインで登壇した猫塚医師の報告に耳を傾ける参加者=横浜市西区

 イスラエル軍による侵攻が進むパレスチナ自治区ガザの現状について学ぶイベントが24日、横浜市西区で開かれた。長年現地で医療活動を行ってきた医師は「イスラエルによるジェノサイド(民族大量虐殺)が続いている」として継続的な医療、人道支援の重要性を訴えた。

 イベントにはガザで10年以上、医療支援活動を行っている猫塚義夫医師がオンラインで登壇。ガザでは病院、学校、難民キャンプへの攻撃が相次ぎ、パレスチナ側の死者は4万人を超えている。殺りくという「直接的な暴力」に加え、過酷な避難生活を強いられる「間接的な暴力」が深刻化している状況を報告した。

 海岸は避難民のテントで覆われているが、清潔な水や食料、衛生用品、医薬品が極度に不足し「劣悪な衛生環境により感染症が発生している。餓死する者もいる」と強調した。

 軍事侵攻の影響はガザ以外の自治区にも及んでいるという。猫塚医師は今年6月、札幌市の医師などでつくる「北海道パレスチナ医療奉仕団」としてヨルダン川西岸地区などの難民キャンプを訪れ、医療支援や子ども支援の活動を行った。

 その際、これまでの訪問で目にしていた子どもたちの姿はほとんど見かけなかったという。住民らは侵攻や拘束を恐れて外出を控えているといい「西岸地区も第二のガザになるのではと懸念されている」と語った。

 ガザは2007年から始まったイスラエルによる軍事封鎖により、人や物の出入りが厳しく制限され「天井のない監獄」と言われる。猫塚医師は「ガザの住民はこの17年間の封鎖状態の中で心も殺されている。私たちはこれからも支援活動を続けていかなければならない」と呼びかけた。

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