雨どい落下し男児けが 横浜・埋蔵文化財センター体育館、老朽化で留め具腐食

落下し、地面に倒れた状態の雨どい（横浜市教委提供）

　横浜市教育委員会は27日、埋蔵文化財センター（同市栄区）の体育館の雨どいが25日に落下し、小学3年の男児が頭に軽傷を負ったと発表した。男児は出血し、病院でエックス線検査をしたが、異常は見つからなかった。

　市教委によると、落下したのは長さ約2.7メートル、直径約12.5センチの塩化ビニール製の雨どい。同センターは地域向けに開放しており、男児は野球の練習で訪れていた。保護者によると、雨どいに触れた際に留め具が外れ、落下したという。

　昨年8月に専門家を交えて実施した5年に1度の劣化調査で、留め具の腐食は指摘されており、市側も修繕の必要性を認識していた。安全が確認できるまで施設の利用を中止し、緊急点検を実施する。