神奈川県内の最低賃金、1162円に改定 50円引き上げ、10月から適用

神奈川労働局が入居する横浜第二合同庁舎（資料写真）

　厚生労働省神奈川労働局は29日、神奈川県内の最低賃金を現行の時給1112円から50円（4.49％）引き上げ、1162円に改定すると発表した。10月1日から適用する。

　神奈川地方最低賃金審議会が5日に改定額を答申後、異議申し立てを受けた審議会が開かれたが、当初通りに決まった。全国で東京都（1163円）に次ぐ高水準で、引き上げ幅は時給で算定されるようになった2002年度以降で最大となる。

　藤枝茂局長は「物価高でかさむ生計費を重視して議論してもらい、使用者側の理解も広がった」と述べた。