米軍池子住宅地区、進入路11月までに返還 日米で合意、46年ぶり

米軍池子住宅地区（資料写真）

　米軍池子住宅地区に隣接する逗葉地域医療センター・逗子市保健センターへの進入路（同市池子）を巡り、同市は29日、同日開かれた日米合同委員会で11月30日までに返還することが合意されたと発表した。同市では1978年の第一運動公園隣接地のマイクロ通信施設以来46年ぶり、4カ所目の接収地返還となる。

　返還されるのは同地区の正面ゲート手前から両センターにつながる車道（210メートル）と歩道（160メートル）を合わせた約0.25ヘクタール。2001年に整備された両センターへの進入路として日米で共同使用されていた。

　医療センターは同市と葉山町の唯一の休日夜間診療拠点で米側の事情で突然、進入路の通行ができなくなる恐れもあるため、市が02年に国へ返還を申請。日米両政府は22年、返還の方針で合意したが、返還時期は未定だった。

　桐ケ谷覚市長は「市制70周年という記念の年にふさわしく、うれしい知らせ」とコメントした。