今年の夏は、旅行に行きましたか？ 神奈川新聞社のかなとも・カナロコ会員に聞きました

　神奈川新聞社は、定期購読者「かなとも」、ウェブサイト「カナロコ」の両会員を対象に、今夏の過ごし方についてアンケートを実施した。猛暑のため外出を控えた人が多く、宮崎県の地震発生を受けて中止したとの回答もあった。県外に旅行した人は約3割で、北陸信越・中部が人気。能登半島地震からの観光復興支援策「北陸応援割」を利用した人もいた。アンケートは昨年から実施している。

　かなとも、カナロコ会員向けにメールマガジンを通じて実施。658人から回答を得た。回答者は、60代と50代で全体の60％を占め、70代、40代と続いた。

　「今年の夏は、宿泊を伴った旅行に行きましたか」（複数回答可）との設問に対し、63.8％が「行っていない」と回答。次に多かったのが「神奈川県外の旅行に行った」で31.6％。「神奈川県内の旅行に行った」と回答した人は5.3％だった。イタリアやベトナムなどの「海外旅行に行った」と回答した人も2％いた。

　旅行に行かなかった理由について、「仕事をしていた」が34.0％で最多。「自宅でくつろぎたかった」が32.4％、「暑さから旅行の時期をずらした」が29.3％と続いた。自由記述欄には「宮崎県での地震の影響でキャンセルした」が6件あった。

　一方、県外への旅行の行き先のトップは、北陸信越・中部で昨年よりも約10ポイント増えて、40.4％。「北陸応援割を利用して福井県立恐竜博物館などに行った」（60代男性）。2位は関東で25.0％だった。県内の旅先で最も多かったのは、「箱根」と「小田原や湯河原などの県西」が同率で3割弱だった。

　出かけた県内のレジャー施設（複数回答可）については飲食店が約4割で最も多く、ショッピングセンターが続いた。「出かけていない」との回答も3割弱あったが、「祭りや花火大会」の回答も16.9％あり、地元で夏らしいイベントを楽しんだ人もいたようだ。

　県内でお薦めのお土産に関する調査も実施。総回答数629票のうち「鳩サブレー」（豊島屋）が255票で首位。2位には「ありあけのハーバー」が212票、3位に崎陽軒の「シウマイ」が182票と続いた。