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小泉進次郎氏出馬、地元・横須賀の反応は 支持者や同級生「政治とカネにメスを」期待 経験不足に不安視も

カナロコ by 神奈川新聞 / 2024年9月6日 20時10分

キャッチボールする小泉氏(右)を見守る陳さん=2023年12月、横須賀市佐原の令和佐原球場(陳さん提供)

 自民党総裁選に神奈川県内選出の小泉進次郎氏(衆院11区)が6日、正式に出馬表明した。選挙区の横須賀、三浦市の支持者や同級生らから「政治とカネにメスを入れてほしい」と期待する声が上がる一方、地元有権者からは「もう少し閣僚など政治の現場で経験を積むべきでは」と不安視する意見も聞かれた。

 小泉氏を現在も「こいちゃん」と呼ぶのは、小・中・高校の同級生で、横須賀市内で整骨院を営む稲田翼さん(43)。子どもの頃は互いの自宅を行き来し、誕生日会ではケーキを食べたり、テレビゲームで遊んだり…。「頼まれればリーダーシップを取るけれど自分から出しゃばらない性格だった」と振り返る。初挑戦の総裁選では「みんなに慕われるこいちゃんのいいところが伝わってほしい」とエールを送る。

 「よく居残り練習をする努力家で、上下関係なく物おじせずに自分の考えを伝えられる選手だった」

 市内で中華料理店を営む陳寛明さん(44)は、関東学院六浦高校野球部で1学年上の先輩だ。2009年の衆院選初当選時の「もう自分は小泉純一郎(元首相)の息子として見られるが、陳君は昔から僕を知っている。そういう仲間は本当に大切」との言葉は忘れられない。「率直に(総裁選への)出馬は早いと思うけど、当選したら信頼できる仲間と頑張ってほしい」と地元から見守っている。

 障害児の支援事業を行う一般社団法人「sukasuka─ippo」代表理事の五本木愛さん(50)は、小泉氏と出会った22年秋のことを振り返る。課題を話すとすぐに厚生労働省に伝え、直後に同省職員が視察に訪れたという。「最初は期待していいのか不安だったが、後回しにされがちな障害福祉を真剣に受け止めてくれたと思えて心強かった」。総裁選では「障害福祉への取り組みを前面にアピールし、インクルーシブな社会実現へ先頭に立ってほしい」と願う。

 自民党横須賀市連合支部の田辺昭人支部長(横須賀市議)は「人気取りではなくて、体が空けば進んで地域の行事に出る。選挙で15万票を入れるのは、自民党だけではない。地域の声は正直だ」と地元を大切にする姿勢を評価する。総理・総裁としての期待は「やはり自民が直面している政治とカネ。メスを入れてほしい」と述べた。

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