立憲民主党代表選、江田憲司氏が立候補断念 衆院当選1回の吉田晴美氏を支援する考え

立憲民主党代表選への不出馬を表明する江田氏（左から2人目）＝7日、国会内

　立憲民主党代表選を巡り、江田憲司元代表代行（68）＝衆院神奈川8区＝は7日午前、立候補を断念する意向を固めた。同日告示され、立候補の受付終了時刻の午前11時が迫る中、江田氏は出馬に必要な国会議員の推薦人20人の確保に向けてギリギリまで調整を進めたが、まとまらないと判断。衆院当選1回の吉田晴美氏（52）を支援する考えを示した。

　代表選を巡っては枝野幸男前代表（60）、野田佳彦元首相（67）に続き、泉健太代表（50）が6日までに出馬を表明していた。江田氏は、出馬に意欲を示す吉田氏との間で、候補者一本化も視野に立候補を模索してきた。

　江田氏は同日午前10時半ごろ、国会内で記者団の取材に応じ、「ジェンダー平等を掲げる政党なのに女性候補者がおらず、消費税減税などの政策でも一致できたので、吉田さんに一本化することになった」と説明。「代表選を勝ち抜くために吉田さんを応援したい」と語った。

　江田氏は8月20日、自ら率いる党内グループ「ブリッジの会」に所属する末松義規、井坂信彦の両衆院議員や川田龍平参院議員ら側近議員らから立候補の要請を受けた。県関係では篠原豪氏（衆院1区）、早稲田夕季氏（4区）、山崎誠氏（比例南関東）、牧山弘恵氏（参院神奈川選挙区）らも支援し、連日深夜まで推薦人確保に奔走。江田氏は6日午後11時ごろ、国会内での取材に「夜通し頑張る」と出馬への意欲を語っていた。