京急百貨店内のウナギ店での集団食中毒 横浜市が営業禁止処分を解除

うなぎ弁当などで食中毒が発生した「日本橋鰻伊勢定」＝横浜市港南区

　京急百貨店（横浜市港南区）内の飲食店「日本橋鰻伊勢定」が販売したうなぎ弁当などで集団食中毒が発生した問題で、市保健所は11日、同店の営業禁止処分を解除したと発表した。手洗い方法の見直しや従事者の健康確認・記録の徹底などの指導内容が改善されたという。

　食中毒は7月24～25日にかけて同店が販売したうなぎ弁当やかば焼きが原因で発生し、159人が発症。因果関係は不明だが90代の女性が亡くなった。発症者の便や調理場の作業台、従事者の手指などから黄色ブドウ球菌が検出された。

　保健所は同29日に同店が販売した食品を原因とした食中毒と判断し、営業禁止処分にした。その後、手洗い方法を定めたマニュアルを店内に整備したり、食品の調理・保管方法を見直したりするなど指導内容が改善されたため、解除を決めた。同店が10階の店舗とは別に調理・販売していた地下1階催事場のブースは、衛生管理状況が改善されたことなどから8月19日に解除し、別の飲食店が出店している。