「夏バテ」に強いミニトマト新品種 サカタのタネが開発、安定収穫見込む 近年は高温化で生育不良
カナロコ by 神奈川新聞 / 2024年9月13日 5時0分
「夏バテ」に強いミニトマトの新品種を、種苗大手サカタのタネ(横浜市都筑区)が開発した。近年の高温化が生育不良につながり、市場価格も上昇傾向だ。新品種は安定した収穫が見込めるといい、11月に発売する。
高温下のミニトマトは開花しづらく、受粉に影響して実がなりにくい。実が割れたり、柔らかくなったりしやすく、品質低下にもつながる。収穫量の減少で、栽培後半の9月以降に市場価格も上昇傾向だ。
横浜中央卸売市場(同市神奈川区)によると、1キロ当たりの平均価格は5日時点で900円。2カ月前と比べ、1.6倍だった。市場を運営する横浜丸中青果でトマト類を扱う営業3部の男性係長は「猛暑日が目立った昨夏から高騰した」と話す。
サカタのタネは「2009年ごろから収穫と価格両面で高温の影響が表れ始めた」(広報)とみている。
新品種「キャロルポポ」は夏場も樹勢が衰えにくい上、果皮も強く、安定した収穫が期待できるという。ミニトマトは大玉トマトと異なり、熟してから収穫するため、収量性と作業効率は重要という。
11月下旬から全国のJAや種苗店で生産者向けに販売する。来年3月ごろにスーパーに出回る見込み。
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