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「二代目」ならではの技量と個性 藤沢で喜多川歌麿・歌川広重らの浮世絵展、初代との比較も

カナロコ by 神奈川新聞 / 2024年9月15日 6時0分

「江戸時代、街道が整備され、大山詣や江の島詣などが大人気だった。浮世絵が多くの人を旅に誘ったようだ」と話す学芸員の中川淑子さん=14日、藤沢市の藤澤浮世絵館

 偉大な初代の名を継ぎ、負けじと活躍した浮世絵師4人の作品を紹介する企画展「二代目集合 襲名絵師たちの物語」が14日、藤沢市藤澤浮世絵館(同市辻堂神台)で始まった。入館無料。

 会場では、いずれも二代目の喜多川歌麿、歌川豊国、歌川広重、歌川国貞を中心に、浮世絵約70点を紹介している。

 江戸時代に弁財天信仰で人気を集めた江の島を題材に選んだ歌麿らの作品、鶴岡八幡宮(鎌倉市)から千葉・房総を見渡す「鎌倉晩鐘」など豊国の「名所八景」、神田明神や不忍池などを描いた広重の「江戸名所四十八景」、戸塚宿を訪れた徳川将軍家茂を連想させる国貞の作品などが並ぶ。二代目と初代の作品を比較するコーナーもある。

 同館学芸員の中川淑子さんは「浮世絵ブームに乗って名声を得た初代を襲名するには、誰もが認める技量が必要だった」と説明。「細部にこだわるなど、個性あふれる二代目の作品を楽しんでほしい」と来場を呼びかけている。

 父親の今氏輝樹さん(48)と来場した葉菜さん(8)=葉山町=は「今と違い、江戸時代の江の島には建物が少なくて驚いた。波の色もとてもきれい」と感嘆した。

 11月4日まで。開館時間は午前10時~午後7時。月曜(祝日の場合は翌平日)休館。問い合わせは同館電話0466(33)0111。

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