藤沢と鎌倉の海水浴客数、コロナ禍前まで回復せず 記録的猛暑に南海トラフ臨時情報も影響
カナロコ by 神奈川新聞 / 2024年9月17日 5時30分
神奈川県の藤沢、鎌倉の両市は今夏の海水浴客数をそれぞれ発表し、藤沢は149万9千人(前年比8.1%増)、鎌倉は29万9千人(同21.5%増)となった。“コロナ明け”となった昨年から両市で計16万5千人の海水浴客数が回復したが、いずれもコロナ禍前の2019年の水準に達しなかった。レジャーの多様化による全国的な海離れに加えて、近年の猛暑と南海トラフ地震臨時情報もブレーキの要因となったとみられる。
両市は7月1日から9月1日(辻堂海水浴場のみ7月13日~8月31日)までの63日間、いずれも市内3カ所の海水浴場を開設。日中、砂浜にいる海水浴客をライフセーバーらがカウントし集計した。
鎌倉市の海水浴客は1日平均4753人で前年比19.6%増。7月17日には5年ぶりに開催された鎌倉花火大会に16万人が来場し、その影響で7万3100人が海水浴に訪れ、シーズン全体の海水浴客数を押し上げた。一方でコロナ禍前の19年の35万5千人までには回復せず、高度経済成長期のピークだった1964年の約410万人と比べると海水浴場は閑散としている。
藤沢市も前年から11万人以上が増加したが、19年(155万人)にはわずかに届かなかった。全国随一を誇る海水浴場も11年に400万人を割り込んでから低迷傾向に歯止めがかかっていない。
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