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【自民総裁戦】小泉氏は「超早期解散」で集中砲火、河野氏の「財政健全化」は事実上放置?

カナロコ by 神奈川新聞 / 2024年9月17日 19時40分

(左から)小泉氏と河野氏=14日、東京都千代田区の日本記者クラブ

 自民党総裁選(27日投開票)の候補者9人による論戦で小泉進次郎元環境相(衆院11区)が「早期解散」、河野太郎デジタル相(15区)が「財政健全化」の主張を巡り、ともに「孤立」(自民幹部)している。小泉氏が集中砲火を浴びる一方、河野氏の提案は事実上放置の状態だ。

 「(解散は)首班指名直後に可能だ」。小泉氏への攻撃が強まったきっかけは14日の日本記者クラブ主催討論会での発言。所信表明演説を省く可能性を示唆したのだ。他陣営幹部は「早期解散は全候補が狙う。小泉さん以外の8人の選択は(1)演説に対する野党との質疑を本会議にとどめる(2)衆参予算委員会まで広げる-の2択だ」とした上で「小泉さんが超早期の解散を主張し、候補の中で浮いた存在となった」と解説する。

 小泉氏と国民の人気上位を競る石破茂元幹事長が「判断材料を提供するのは新しい総理の責任」と反論。「本会議は基本。本当の与野党やりとりは予算委員会だ」などと予算委論戦なくば解散しない意向を表明して小泉氏と距離を置いた。

 他候補も小泉氏と一線を画し、時に反論や疑義を浴びせる包囲網が続く。県内在住の古参党員は「世間の話題と関心を呼ぶテーマだが、政策論争に充てるべき貴重な時間を浪費してはいけない」とくぎを刺す。

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