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自民・新執行部に神奈川から2人 副総裁に菅氏、選対委員長に小泉氏

カナロコ by 神奈川新聞 / 2024年9月30日 22時30分

記者会見に臨む小泉選対委員長(左)と菅副総裁=30日、東京・永田町の自民党本部

 30日に発足した自民党執行部では、副総裁に菅義偉前首相(衆院神奈川2区)、党四役の一角となる選対委員長に小泉進次郎元環境相(同11区)が就いた。政権発足後すぐに衆院解散・総選挙に臨む方針で、総裁選の激戦余波に対処した挙党一致体制を築けるかどうか。その手腕が問われている。

 「厳しい船出だ」。副総裁就任の朝、国会入りした菅氏が真っ先に気にかけ口にしたのは総裁選で敗れた8人の処遇だった。閣僚や党役職への起用は3人にとどまり「打診を拒否」との報道も相次いだ。挙党一致とはほど遠い状況に「半分以上も漏れるとは心配。理解を深めていく努力が必要だ」と表情を引き締めた。

 石破茂総裁が1回目の投票で得た議員票46票は全体(367)の1割強で党内基盤の弱さは明白。そこで副総裁には、無派閥議員のまとめ役で公明党とも太いパイプを持つ菅氏に白羽の矢が立った。

 「黒子」と評される副総裁が党四役就任会見に同席するのは異例。「わが国は経済、安全保障、少子高齢化など難しい課題を抱えている。解決に向けて国民の負託に応えていきたい」と抱負を述べた。「総裁からの指示内容は」と問われ「全体を取りまとめること」と真っ先に回答。会見を通じ党内融和を最優先課題としている決意を訴えた。

 政治資金の問題を巡っては「先の国会で法律を作りそれを実行していくが、それだけでは足りない」と説明。「今後の選挙戦で地元の皆さんから意見を聞き対応する」と結んだ。

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