絶滅が心配される動物の表情ペンで彩る 自然破壊に警鐘、アマ画家が三浦で個展
カナロコ by 神奈川新聞 / 2024年10月9日 11時50分
絶滅が心配される野生動物をモチーフにペン彩画を描き続けているアマチュア画家、佐藤陽さん(82)=横須賀市平作=の個展が19日まで、神奈川県三浦市南下浦町上宮田の画廊喫茶「わんから」で開かれている。クローズアップされた動物たちの表情を通じて、自然破壊に警鐘を鳴らそうとしている。
迫力に満ち、精悍(せいかん)な表情のオオカミやトラ、ヒョウ、ゴリラ、カンムリワシ…。大半が顔の部分を描き、特にまなざしが印象的。テレビの動物番組の映像を再現している。
佐藤さんは東京生まれ。無線通信士としてマグロ船に乗った後、30歳で塗装職人に転職して40年以上働いた。42歳で絵画教室に通い、45歳から仕事の合間を縫って油絵の風景画を描くようになった。横須賀市民展で2年続けて市長賞に輝いたこともある。
70歳を過ぎてから、油性サインペンを使ったペン彩画を始めた。「油絵はすぐに描き終えてしまうが、細かく線で埋めるペン彩画だと時間をかけてじっくり描ける」からだ。目の表情と毛並みを表現するのが難しく、色付けするのに紅茶などを利用することもある。
7年前から野生動物のシリーズに取り組み、今年に入って初めての画集「ワイルド ライフ」を自費出版した。会場には画集に載せた原画と新作を約20点ずつ展示している。
「地球温暖化、森林伐採、海洋汚染など人間による自然破壊で野生動物の多くは絶滅の危機にひんしている。懸命に生きる彼らの目を主題に、作品に残したかった」と佐藤さんは話している。
11、18日は定休日。問い合わせは、わんから電話046(889)1321。(佐藤 浩幸)
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