バイオジャパンが横浜で開幕 世界28カ国から1050社、団体が参加
カナロコ by 神奈川新聞 / 2024年10月9日 20時10分
1986年に初開催された世界で最も歴史のあるバイオテクノロジー展「バイオジャパン」が9日、横浜市西区のパシフィコ横浜で始まった。世界28カ国、地域(同時開催展含む)から1050社、団体が出展。ライフサイエンス関連企業、研究機関が集積する県内からは大手企業やベンチャーが、バイオものづくりや人工多能性幹細胞(iPS細胞)技術など最先端の成果を発信している。11日まで。
プラント建設大手の千代田化工建設(横浜市西区)のブースでは、植物の力で医薬品や機化粧品、能性食品など多様な製品を作り出す「バイオものづくり」の取り組みを紹介している。
同社は化石資源に依存しない炭素循環型社会の実現を見据え、企業の垣根を越えて、バイオ由来製品の研究開発をサポートする実証プラントの建設を横浜市神奈川区の同社子安リサーチパークで推進。2025年1月の完成を目指す。
同社は2022年度から、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO、川崎市)の支援を受け、細胞培養関連製品の開発・販売のニッピ(東京都)、産業技術総合研究所、大阪大学と共同で、植物に由来する有用タンパク質の大量生産技術の開発に取り組んでいる。
同事業は、タバコの葉を用いて、医療品、再生医療製品、化粧品、機能性食品などの原料となる機能性タンパク質を安価かつ安定的に生産するシステムの開発を目指す取り組み。産官学連携の枠組みの下、千代田化工建設は、石油、石油化学プラントの建設で培った技術、ノウハウをはじめ、環境技術やエンジニアリングを駆使し、プロセス開発とスケールアップ(生産規模拡大)を担っている。
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