甘くて、ねっとり…「開成弥一芋」、生産量が急増 ブランド化に成功
カナロコ by 神奈川新聞 / 2024年10月12日 11時45分
開成町で栽培され、甘みとねっとりとした食感が特徴のサトイモ「開成弥一芋(かいせいやいちいも)」のブランド化が成功し、生産量がここ数年で急増している。かつては栽培農家が少なく、市場に出回らない“幻のサトイモ”だったが、13年前に地元農家らが復活させた。現在では県内で広く流通するようになり、町特産品としての地位を不動のものにしている。
開成弥一芋は1903年に町出身の農家高井弥一郎が入手した種芋を町内で栽培したのが始まり。戦前には関東一円で栽培されたが、戦後は稲作に押されて栽培する農家はほとんどいなくなった。
「かつて親しんでいた味を復活させたい」と2011年に地元農家の有志が研究会を発足させ、県農業技術センターが保存してきた種芋を取り寄せて栽培を始めた。流通大手のイオンリテールと販路開拓などで連携し、ブランド化を進めた。
当初2、3トンだった出荷量は今年は17トンを見込むほどに増えてきた。ここ数年は若手農家が参入し、それまで10トンほどだった出荷量が一気に伸びたという。研究会の辻理孝会長は「煮物でもコロッケにしてもおいしい。味が評判になり、もっと作ってほしいと引き合いが多く、生産が追い付かない」と明かす。
町内のイベントではコロッケの材料に使われ、町立小中学校の給食ではカレーやフライとして味わう人気メニューになっている。辻さんは「多くの人の努力でブランド力のアップに成功した」と笑顔を見せる。
現在は町内の農家22人が栽培し、今年の作柄は良好という。9日から出荷が始まり、イオンとマックスバリュの県内全38店などで順次販売される。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
伝統野菜「仙台白菜」誕生100年…塩害に強く復興のシンボル、生産農家「全国に知らしめたい」
読売新聞 / 2024年11月24日 13時42分
-
アヒージョやポタージュにも!愛媛生まれのサトイモ「伊予美人」の魅力PR
南海放送NEWS / 2024年11月22日 15時32分
-
北海道産サツマイモ、生産量が急伸…温暖化で栽培しやすく「甘み増す時期が他県産より早い」
読売新聞 / 2024年11月18日 7時44分
-
あなたは「ねっとり派」?「ほくほく派」?全国で大注目「北海道産サツマイモ」生産量急増のワケ
STVニュース北海道 / 2024年11月16日 7時30分
-
鳥取県のみで生産! 特産品「ねばりっこ」の初出荷式 通常の長芋よりも粘り気が強く、コクがあるのが特徴
日本海テレビ / 2024年11月13日 17時31分
ランキング
-
1ナッツを食べると認知症予防になるのか…理想は1日30g
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月24日 9時26分
-
2小泉孝太郎がやっている「納豆の最高においしい食べ方」 タレ半分、“あるもの”をたっぷり
Sirabee / 2024年11月22日 16時15分
-
3煙草を「のむ」ってわかりますか?古い注意書から気付かされた日本語の変化
よろず~ニュース / 2024年11月24日 12時10分
-
4「既婚者よりも経済的に余裕がある」だけじゃない…末期がんの医療ジャーナリスト(59歳)だから気づけた「独身がん患者」のメリット・デメリット
文春オンライン / 2024年11月24日 6時10分
-
5品川イオンスタイル「最強フードコート」の実態 太っ腹にも程がある?自由すぎる食のスポットだ
東洋経済オンライン / 2024年11月24日 12時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください