山本昌さんが茅ケ崎で一日警察署長 元中日の投手「故郷で大役、うれしい」

防犯グッズを配布する茅ケ崎署の一日署長を務めた山本昌さん＝11日、JR茅ケ崎駅前

　プロ野球・中日の元投手で、茅ケ崎市出身の山本昌さん（59）が11日、茅ケ崎署の一日署長を務め、JR茅ケ崎駅前で自転車の盗難や特殊詐欺への警戒を呼びかけた。

　山本さんは市立松林小・中学校、日大藤沢高校を経て、中日に入団。49歳で史上最年長の勝利投手となるなど通算219勝を挙げた。2008年には同市民栄誉賞を受賞している。

　山本さんは、署員や防犯協会員ら約30人と詐欺の手口を紹介するチラシなどが入った防犯グッズを配布。「故郷でこのような大役を任され、うれしい。自転車のダブルロックを徹底するなど自分の財産は自分で守ってほしい」と話した。

　山本さんから防犯グッズを受け取った市内の男性会社員（50）は「会えてうれしい。防犯に気をつけたい」と話していた。

　署によると、今年の管内の自転車盗の件数は9月末まで約460件で、約7割が鍵をかけていなかった。特殊詐欺も約2億円の被害額が確認されているという。