西田敏行さん死去 「温かく優しい方だった」 「釣りバカ日誌」で撮影協力した横浜の釣り船屋、温和な人柄しのぶ

2015年10月、テレビドラマ「釣りバカ日誌」シリーズの撮影の合間に、太田香織さん（後列右）と写真に収まる西田敏行さん＝横浜市金沢区（太田屋提供）

　死去していたことが17日に分かった西田敏行さんは、代表作である映画「釣りバカ日誌」シリーズでハマちゃん役を好演。その釣り船のシーンでは、第1作（1988年）から最終22作（2009年、特別編などを除く）まで「つり船太田屋」（横浜市金沢区乙舳町）の船が使われた。

　3代目経営者太田一也さんの妻で、撮影の休憩時にお茶を出すなどの世話をした香織さん（51）は「いつもニコニコして本当に優しい方だった」と振り返る。撮影スタッフがピリピリしている時には、笑顔で場をなごませていた。

　店でアジフライや刺し身を出した時に「ありがとう」という西田さんの一言が「とっても親身で温かかった」といい、「その言葉にエネルギーをもらっていました」と、温和な人柄をしのんだ。