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神奈川の自民候補の3割、比例重複立候補せず背水の陣 裏金で「地元の意向」覆るケースも

カナロコ by 神奈川新聞 / 2024年10月17日 23時0分

比例代表に重複立候補せず、有権者に訴える自民党候補=15日午後(画像の一部を修整しています)

 27日投開票の衆院選で、神奈川県内20の小選挙区から出馬した自民党候補の3割に当たる6人が比例代表に重複立候補せず、背水の陣で臨んでいる。小選挙区で敗れても惜敗率に応じて比例復活当選する仕組みは「ゾンビ議員を生む」として疑問視されるが、当事者にとっては当落を分ける「命綱」。比例重複の適用を巡り、地方組織の意向が党本部の決定に反映されないなど、曲折もあった。

 自民が逆風を受ける元凶となった派閥の裏金事件。党は政治資金収支報告書に不記載があった前職らを原則公認する一方、比例重複を認めなかった。

 県内の前職でこれに該当したのが16区の義家弘介氏。2018年からの5年間で369万円の不記載があった。

 県連は「地元の意向」を踏まえ比例重複を付けて公認申請したが、「国民の不信や怒りにきちんと対応することが必要」(石破茂首相)と判断された。

 義家氏は16区で過去4回挑み、小選挙区で勝利したのは2回。命綱なき戦いに「比例復活で何とかなると考えた選挙は一回もない」と覚悟を示す。「かえって引き締まる」と語る陣営幹部からは「マイナスからのスタート。厳しい戦いだ」との本音も漏れた。

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