大正、昭和のモダンガールをシャープに描き一世を風靡 平塚で蕗谷虹児展
カナロコ by 神奈川新聞 / 2024年10月18日 11時50分
大正・昭和期に女性画で一世を風靡(ふうび)した蕗谷虹児(ふきやこうじ)(1898~1979年)の企画展が11月24日まで、平塚市美術館(同市西八幡)で開かれている。
新潟出身の虹児は日本画家を目指して13年に上京。美人画で知られる竹久夢二に見いだされ、少女雑誌の挿絵を描くようになると、たちまち人気となった。パリ留学(25~29年)を経た30年代が全盛期で、自立したモダンな女性像は多くの女性が憧れたという。戦時中から10年間ほど山北町に住んでいたことがある。
会場には、10代の習作から最晩年までの約460点が並ぶ。大正期の作品には細身の女性を現代の漫画のようなシャープな線で描き、夢二の叙情的な作風の影響もうかがわせる。画家としてサロン入選などを果たしたパリ留学を経た作品には肉感的で強いまなざしを持ち、流行のファッションに身を包んだ「モダンガール」が描かれた。
また、制作に関わったアニメ草創期の短編「夢見童子」の原画や、詩人の堀口大学や作家の三島由紀夫の作品に描いた挿絵原画なども展示されている。
今月19日、11月2日の午後2時からは学芸員によるギャラリートークが行われる。期間中の午前9時半~午後4時半ごろにはアニメ「夢見童子」が随時上映される。
午前9時半~午後5時(入館は同4時半まで)。月曜休館(11月4日は開館)。観覧料は一般800円、高校・大学生500円、中学生以下無料。問い合わせは、同館電話0463(35)2111。
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