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【DeNA】2017年戦士がチーム鼓舞 MVP戸柱恭孝ら、経験生かし存在感

カナロコ by 神奈川新聞 / 2024年10月21日 23時27分

MVPに選ばれ、笑顔に囲まれて表彰に向かう戸柱=東京ドーム

 プロ野球の横浜DeNAベイスターズが、7年ぶりの日本シリーズ進出を決めた。チームを献身的に支えたのは、2017年のクライマックスシリーズ(CS)、日本シリーズを戦ったベテラン組。MVPに輝いた戸柱恭孝捕手らがプレーや言葉でもり立て、仲間と歓喜に浸った。

 今季攻守で成長した山本祐大捕手がシーズン終盤の9月にけがで離脱。CSが始まると、伊藤光捕手も今月17日に出場選手登録を抹消された。苦境の中で、戸柱捕手が連日マスクをかぶった。冷静なリードに加え、打ってもCSファーストステージで1試合5打点をマークするなど活躍。レギュラーシーズンの3位から「下克上」を成し遂げた功労者の一人だ。

 7年前はプロ2年目。「当時はちょっとヤングだったので、チームのことよりも必死になり過ぎていた。今は周りを客観的に見えるようになった」。積極的な声がけで、大舞台の登板が少ない若い投手らの好投を引き出した。

 今シーズン古巣に戻ってきた筒香嘉智外野手は、米国時代の経験も生かし、外国人選手ともコミュニケーションを図ってきた。4番で活躍したタイラー・オースティン内野手は「筒香選手とは多くの言葉を語らなくとも理解し合っている」。筒香選手自身、復帰1年目のシーズンは代打起用が中心で、渡米前のような打棒を見せられなかったが、「別物」と言うCSで貴重な適時打も放った。

 CS全試合に先発出場した宮崎敏郎内野手、桑原将志外野手も存在感を示した。投手陣の精神的支柱である山崎康晃投手は、CS開幕前に語っていた。「1年間ずっと積み上げてきたものが形になって、みんなで戦える。本当に財産になる」。待ち焦がれていたファンの思いも胸に、7年前、果たせなかった悲願をつかみに行く。

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