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【日本シリーズ】DeNA日本一まであと1勝 石井コーチ、鈴木コーチ「レジェンド」交代を

カナロコ by 神奈川新聞 / 2024年11月2日 19時0分

1998年の日本一を経験し、現在はベンチでベイスターズの選手たちを支える(左から)石井コーチと鈴木コーチ=10月29日、みずほペイペイドーム

 プロ野球のSMBC日本シリーズ2024は2日、横浜スタジアム(横浜市中区)で予定されていた第6戦が雨天中止となり、3日に順延された。日本一に王手をかけた横浜DeNAベイスターズ。1998年に主力選手として頂点をつかんだ経験がある石井琢朗チーフ打撃兼走塁兼一塁ベースコーチ(54)、鈴木尚典打撃コーチ(52)は、ここまでの選手たちの戦いぶりをねぎらいつつ、若き星たちに本当の歓喜の味を知ってもらいたいと強く願う。栄冠まであと1勝―。

◆「どれだけシンプルに考えさせられるか」

 セ・リーグ3位のベイスターズはクライマックスシリーズ(CS)でリーグ2位の阪神タイガース、リーグ優勝の読売ジャイアンツと撃破。7年ぶりの日本シリーズでもパ・リーグ覇者の福岡ソフトバンクホークスに対し2連敗後、3連勝と勢いづいている。

 鈴木コーチはこの秋、接戦が続いたCSを勝ち抜く中で「本当にベンチも、ものすごく一体感がある空気になってきた」と感じていたという。

 98年は〝マシンガン打線〟がチームの代名詞だった。その年に2年連続の首位打者となった「ハマの安打製造機」にとっても日本シリーズはレギュラーシーズンと別物だったという。「1打席目はめちゃくちゃ緊張して、たまたまヒットを打って。それで乗っていけた」

 今年のチームには日本シリーズの経験がない若い選手も多かった。石井コーチは「(日本シリーズは)周りがわちゃわちゃしちゃうのでどうしても違う方に引っ張られる。どれだけシンプルに考えさせられるか」と選手たちが野球に集中できる雰囲気作りに心を砕いてきた。シリーズを通じて森敬斗内野手や梶原昂希外野手ら自身と同じ俊足の左打者がブレークして、チーム力は厚みを増している。

 第1戦から厳しいマークにあってきた主将の牧秀悟内野手が第5戦で一発を放つなど、投打もかみ合ってきている。大一番を前に、98年には不動のリードオフマンとして日本一まで打線をけん引した石井コーチは「(98年のチームと)比べるのは失礼だと思っている。今は今のチームでどう戦っていくか」と言い切る。

 98年に喜びを分かち合った三浦大輔監督(50)と古巣で指導して3年目。ここまでたどり着いた鈴木コーチは言う。「26年間優勝してなくて、もう十分(98年組が)レジェンドみたいな扱いをさせてもらったので、そろそろ(世代が)代わっていいんじゃないですか。代わってもらいたい」

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