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横浜・伝説のダンスホールで一夜限りのナイトクラブ再現 11月23日に「クリフサイド」で

カナロコ by 神奈川新聞 / 2024年11月9日 20時30分

生演奏とダンスで盛り上がる往時のクリフサイド(同店提供)

 きらめいていた時代をもう一度─。ハマの夜を彩ったナイトクラブのにぎわいを再現する一夜限りのイベントが23日、横浜・元町で開かれる。会場は伝説のダンスホール「クリフサイド」。かつてダンスパーティーに胸を踊らせた世代が集い、イクラ&ファンキースタイルの生演奏が盛り上げる。「青春時代にタイムスリップしたような時間を楽しんで」。仕掛け人の地元有志が参加を呼びかけている。

 山手に伸びるゆるやかな代官坂を上っていくと、トンネルの手前にたたずむクリフサイド。1946年に「山手舞踏場」としてオープンし、戦後復興期は富裕層の社交場として名をはせた。最盛期には200人ほどのダンサーが在籍し、多くのジャズミュージシャンも巣立っていった。

 和洋折衷の建物で、広い階段や優雅な待合室の先に吹き抜けのダンスフロアとステージが広がる。ショーを見下ろせる回廊席やバーカウンターなどもあり、レトロな雰囲気は数々の映画の舞台にもなってきた。

 歴史が刻まれた空間は華やかな光を放っていたが、いまはジャズコンサートや社交ダンスなどでの利用が中心。石原裕次郎ら著名人をはじめ多くの客が東京から詰めかけ、入店待ちの行列ができた往時の面影は影を潜めたままだ。

 「横浜最古のダンスホールがなくなってしまう前に、ナイトカルチャーの魅力を次世代に受け継いでいきたい」

 バンドホテルなど老舗ダンスホールが姿を消す中でクリフの輝きを消すまいと、地元有志が実行委員会を結成。元町の飲食店アメリカンハウスのOBや勝烈庵の本多初穂社長らが名を連ね、懐かしい思い出に浸りながら地域の活気を取り戻そうとパーティーを企画した。   

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