泉岳寺駅地区に超高層30階建てビル、東急不動産と京急が再開発着工 JR高輪ゲートウェイ駅とデッキで接続

泉岳寺駅直結の超高層ビルの外観イメージ（東急不動産提供）

　東急不動産（東京都）と京浜急行電鉄（横浜市西区）は28日、泉岳寺駅（東京都）地区の再開発事業に着手したと発表した。駅直結の超高層ビルを建設するとし、完成は2031年度を予定する。

　着工日は今月1日。都が施行者として進める「東京都市計画事業泉岳寺駅地区第二種市街地再開発事業」で、特定建築者として両社は参画している。建物は高さ145メートルで、地下3階、地上30階建て。延べ床面積は、約11万2300平方メートル。地下1階の駅前改札付近に木々が広がる広場を設置するほか、1階には商業施設などを設ける。低層部はオフィスとし、高層部に約350戸の住宅を完備する。

　また、3階部分からJR高輪ゲートウェイ駅とデッキで接続させる。同駅は品川駅ともペデストリアンデッキでつながる予定のため、3駅にわたった歩行者ネットワークの形成を図るとしている。

　泉岳寺駅は羽田空港に接続する京急線と、都心部や成田空港に直通する都営浅草線との接続地点であり、周辺ではリニア中央新幹線の開業が控えている。今後、同駅の利用者増が見込まれている。

　東急不の担当者は「品川エリアの再開発に寄与できるような施設にしていきたい」とコメントした。