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川崎で保存のトロリーバス、老朽化で解体へ 全国に3台「貴重な存在」と惜しむ声 移設構想も条件折り合わず

カナロコ by 神奈川新聞 / 2024年12月12日 20時0分

解体されるトロリーバス。「ありがとう」のマークが掲げられている=川崎市高津区

 高度成長期に川崎市内を走り、引退後は同市高津区で保存されてきたトロリーバスが、老朽化のため近く解体撤去されることが分かった。現在トロリーバスは国内で運行されておらず、保存例も全国に3台しかない。「貴重な存在」と惜しむ声も上がる。

 トロリーバスは電気で走るバスで、法令上は鉄道の一種。川崎では1951年から67年まで、市交通局が川崎区内に7.3キロの路線を運行していた。

 高津区にあるのは54年製の「104号」。同区企画課によると、68年に市が地元の要望を受けて譲渡し、二子塚公園で住民の集会所として活用されてきた。歴史的な価値を踏まえ、区内の別の場所に移設保存する構想もあったが、条件が折り合わなかったという。

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