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参院と都議に衆院も?石破首相は可能性否定せず…公明が夏の“トリプル選挙”に危機感「試練の巳年」

カナロコ by 神奈川新聞 / 2025年1月2日 18時50分

公明県本部の新春街頭演説会に立つ佐々木氏(中央)と代表の三浦氏(右端)=2日、JR桜木町駅前

 公明党が今夏の参院選と東京都議選に衆院解散が重なる“トリプル選挙”の気配に危機感を募らせている。連立を組む石破茂首相(自民党総裁)が年の瀬のテレビ出演で衆参同日選の可能性を否定しなかったためだ。年明け早々からの政局ムードに「試練の巳(み)年」(公明関係者)という12年に1度の事情がかぶり、同党内からは「休日返上で備えを急ぐしかない」との悲壮な覚悟が漂う。

 「政治とカネの問題で『何をやってるんだ』とお叱りを受けてきた。先の臨時国会でも努力を重ねたが、今年も一人一人の声を受けとめて政治改革と信頼回復にしっかり取り組んでいく」

 2日、横浜市のJR桜木町駅前で公明神奈川県本部が開いた新春街頭演説。夏の参院選で3期目を目指す佐々木さやか氏(神奈川選挙区)は訴えた。

 県本部は3日にも同市内で西田実仁党幹事長の街頭演説を予定。新春街頭は恒例だが三が日に2日間にわたって行うのは異例だ。同党横浜市議は「選挙が多いのならその分、立ち上がりを早くするだけ」と話す。

 公明にとって都議選は「結党のきっかけとなった」とされ、国政選挙ばりの重要選挙だ。参院は任期6年だが3年ごとに半数改選、都議は4年が任期。“最小公倍数”である12年に1度の巳年には両選挙が重なる。しかも時期はほぼ同じの真夏。今年は同党の試練の年となるが、「もともとうちはダブル選。そこへ解散ならトリプル選になってしまう」とのぼやきが関係者間から漏れるゆえんだ。 

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