横浜、施設で90歳に熱いみそ汁を飲ませてやけどさせる 容疑で元職員逮捕

　介護福祉士として勤務していた介護施設で利用者の高齢女性に沸騰したみそ汁を飲ませ、口やのどなどに重いやけどを負わせたとして、神奈川県鶴見署は8日、傷害の疑いで、横浜市港北区下田町5丁目、無職の男（29）を逮捕した。　　　

　逮捕容疑は、昨年11月24日午後6時10分ごろ、介護福祉士として勤務していた同市鶴見区獅子ケ谷3丁目の特別養護老人ホーム「ニューバード獅子ケ谷」の共有スペースで、利用者の女性（90）に薬飲み器で沸騰したみそ汁を飲ませ、口やのどなどに重いやけどを負わせた、としている。

　署によると、男は「介助を早く終わらせたかった。早く帰りたかった」と供述、容疑を認めている。

　女性はその後、喉などが腫れ上がって一時呼吸困難となり、病院に搬送された。女性の異変に気付いた男は同施設の看護師を呼んだ際に「別の入所者が熱いお茶を飲ませた」とうその説明をしたという。

　女性の家族が同30日、被害届を署に提出。男は今月7日に懲戒解雇された。女性は8日現在も入院中で治療を受けているという。