ヨーカドー藤沢店が閉店、「商業戦争」終わる ダイエーは規模縮小し存続
カナロコ by 神奈川新聞 / 2025年1月14日 17時30分
50年にわたり地元で愛されてきた総合スーパー、イトーヨーカドー藤沢店(藤沢市鵠沼石上)が13日夜、閉店した。シャッターが下りる瞬間には数百人以上の常連客らが店舗前に詰めかけ、感謝の言葉をかけ、いたわった。
イトーヨーカドー藤沢店は1974年6月、従業員数250人が働く総合スーパーとしてオープンした。当時、藤沢駅周辺では百貨店やスーパーが相次いで開業し、市民から「商業戦争」と称されるほど激しいサービス・価格競争が起きていた。同店の閉店に市民からは「藤沢の商業戦争の終わりを印象付ける出来事だ」との声が上がっていた。
同店があった同駅南口周辺には、73年に百貨店の十字屋、74年に志沢、江ノ電百貨店などが相次いで開業し、同駅北口周辺にも74年にさいか屋が売り場面積を増床、ダイエーが進出するなどしていた。地元商店街や既存の名店ビル、ダイヤモンドビルなどを巻き込んだ競争が起き、地域ににぎわいを創出していた。
しかし、近年は藤沢市内外で郊外型のショッピングモールなどの商業施設が多数開発されたこともあり、同駅周辺の商業のニーズが減少。代わりに市内では江の島などへの観光客向けのホテルや移住希望者向けのマンション、民間企業のオフィスへのニーズが高まっており、需要の変化の波が押し寄せている。
イトーヨーカドー藤沢店の5日前に開業し、長年「ライバル」関係にあったダイエー藤沢店は、2011年に6階建てから2階建てに建物の規模を縮小し、商品を絞るなどして生き残りを図っている。
ダイエー出店に携わった元藤沢商工会議所会頭の田中正明さん(82)はイトーヨーカドーの閉店について「長年藤沢の発展に貢献されただけに残念だ。市民の食卓や生活を支えることが商業には欠かせない。今後の展開を注視したい」と惜しんでいた。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
イトーヨーカドー藤沢店が閉店 「50年間お疲れさま」常連客ら名残惜しむ
カナロコ by 神奈川新聞 / 2025年1月13日 22時21分
-
「さみしい」イトーヨーカドーが北海道撤退 最大15店舗拡大も競争激化 変わるスーパー勢力図
STVニュース北海道 / 2025年1月13日 18時28分
-
イトーヨーカドー茅ケ崎店が閉店 営業45年、数百人が集まり「ありがとう」
カナロコ by 神奈川新聞 / 2025年1月5日 23時0分
-
ヨーカドー「33店舗閉店」で露見した"残酷な真実"【再配信】 人も街も変化したのに、なにも変われなかった
東洋経済オンライン / 2024年12月30日 8時0分
-
函館のイトーヨーカドー跡地に新たな商業施設「グランディール イチイ」オープン「地域の皆さんと一緒に」
HTB北海道ニュース / 2024年12月20日 18時2分
ランキング
-
1トヨタ、5年連続首位確定=独VWは中国で苦戦―24年世界販売
時事通信 / 2025年1月14日 20時19分
-
2NEC、社員逮捕受け「採用活動指針」見直し 採用活動全般に関するハラスメント相談窓口を新たに設置
ORICON NEWS / 2025年1月14日 20時57分
-
3経団連会長に日本生命の筒井氏 初の金融出身、5月就任
共同通信 / 2025年1月14日 20時0分
-
4イオンFSの藤田健二社長が引責辞任…イオン銀行のマネロン対策不備で、白川俊介会長が社長兼務
読売新聞 / 2025年1月14日 20時33分
-
5為替相場 15日(日本時間 8時)
共同通信 / 2025年1月15日 8時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください