1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

座り込み、額に出血…認知症男性を保護 横浜高野球部の三島さん表彰される

カナロコ by 神奈川新聞 / 2025年1月14日 21時30分

認知症の男性を保護した時のことを中村署長に説明する横浜高校硬式野球部の三島さん(左)=磯子署

 横浜市金沢区内の歩道で認知症の70代男性を保護したとして、磯子署は14日、横浜高校(同区)2年で硬式野球部所属の三島瑛真さん(17)に感謝状を贈った。県警によると、認知症の疑いがある行方不明者の数は近年増加しており、発見や保護には地域住民の協力が不可欠という。   

 署によると、部活帰りの三島さんが同区富岡東の歩道に座り込み、額から出血している男性を見かけたのは昨年12月12日の午後8時過ぎ。「大丈夫ですか」と声をかけると返答はあったが足元はおぼつかない様子で、根気強く声をかけながら110番通報した。

 男性は磯子区在住で、自宅は保護された場所から約6キロ離れていた。110番通報の約1時間前、妻が「夫が午後4時ごろに一人で出かけたまま帰ってこない」と署に行方不明届を出し、捜索を始める直前だった。つまずいた際に転倒してけがを負ったとみられ、現在は完治しているという。

 部活でのポジションはキャッチャーという三島さんは「男性が無事で良かった。グラウンドに立つ仲間たちに目を配るようにしている習慣が生かされた」と振り返り、中村高久署長は「勇気ある行動を取ってくれたことに感謝する。野球選手を目指していると思うが、ぜひ警察官になってほしい」と“スカウト”した。

 県警によると、認知症やその疑いがある人に関して行方不明者届が出されるケースが増えている。統計を取り始めた2014年は378件だったが、昨年は11月末までで1752件に上った。大半は無事に発見さたが、中には死亡したり、現在も未発見のままだったりするケースもある。

 県警の担当者は「無事に発見された人は、行方不明になってから数日以内に発見されることが多い。地域の人の協力が欠かせない」としている。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください