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成長すると長さ70センチ超も! 川崎の細長~い伝統野菜「万福寺人参」、継承へ地元農家が奔走

カナロコ by 神奈川新聞 / 2025年1月21日 5時30分

鈴木さんが収穫する伝統ある万福寺人参=川崎市麻生区

 川崎市麻生区の伝統野菜「万福寺人参(にんじん)」を継承しようと、同区内の農家が奔走している。かつては市場から姿を消したものの、市民有志らにより復活。今年も収穫の時期を迎えている。

 万福寺人参の正式名称は「万福寺鮮紅大長人参」という。鮮やかなオレンジ色で甘みと香りが強く、一般的なニンジンと比べて細長いことが特徴。成長すると70センチを超える。1954年からは5年連続、全国農林産物品評会で農林大臣賞を受賞するなど当時は地域を代表する特産品だった。

 だが、土壌作りから労力を要することや収穫まで半年以上かかることが要因となり、生産数は減少の一途をたどった。手がける農家もほとんどいなくなってしまったという。

 再び市民農園や家庭菜園で栽培が始まったのは、「万福寺人参友の会」が結成された2000年。伝統を紡ぎたいと手を挙げた一人が同区古沢の鈴木章夫さん(61)で、17年から約250平方メートルの畑で栽培する。アゲハチョウの幼虫に葉を食われてしまうことには頭を抱えるが、今年は2月中旬までに1500本ほどを収穫できるという。

 鈴木さんが一押しする万福寺人参の食べ方は天ぷらやきんぴら。素材の味が引き立つ料理がお薦めだという。JAセレサ川崎によると、市内で万福寺人参を販売している農家は2軒しかない。鈴木さんは「万福寺人参の伝統を引き継ぎたい」と意気込んだ。

 万福寺人参は柿生野菜生産者直売会などで購入できる。

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