三菱電機、横浜みなとみらいにDX推進の共創拠点を新設 周辺施設に3千人の人材が集結 複雑化する顧客課題解決へ

「セレンディストリート横浜」の開所を祝いテープカットする三菱電機の武田CDO（左から2人目）ら＝横浜市西区

　三菱電機（東京都）は、複雑化する顧客課題の解決へ向け、社内外や国内外のデジタルトランスフォーメーション（DX）人材が集う共創拠点「セレンディストリート横浜」を横浜・みなとみらい21（MM21）地区の横浜アイマークプレイス内に新設した。顧客や事業パートナーとの共創を通じ多様な知識や技術を組み合わせ、新たな価値を創出する事業DX推進を加速。DXイノベーションセンター（横浜市神奈川区）をはじめ、周辺施設に同社のDX人材約3千人が集結する。

　17日に披露会が行われ、同社の武田聡常務執行役CDOは共創空間構築の狙いについて「重要なことは、当社の製品やシステムから生まれるデータを分析し、顧客の潜在課題、ニーズを発見し、それを新たな価値として還元すること」と説明。「セレンディストリート横浜はこうした循環型デジタル・エンジニアリングを顧客と共につくる場として開設した」と述べた。

　具体的には、顧客課題の共有やデータ分析による潜在課題の提示を起点に、組織横断型チームを組成し、課題解決につながる製品やソリューションの開発を推進。製品化、事業化し新たな価値として顧客に還元する。