1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

横浜のアパートで4歳児死亡、被告の男性に無罪判決 横浜地裁

カナロコ by 神奈川新聞 / 2025年1月21日 17時10分

横浜地裁(資料写真)

 横浜市鶴見区のアパートで2018年1月、同居女性の長男=当時(4)=を虐待して死亡させたなどとして、傷害致死と傷害の罪に問われた無職男性の被告(32)=同市緑区=の裁判員裁判の判決公判で、横浜地裁(吉井隆平裁判長)は21日、「事件性を認定するには合理的な疑いの余地がある」などとして、無罪(求刑懲役12年)を言い渡した。

 これまでの公判で検察側は、長男には頸髄(けいずい)損傷や急性硬膜下血腫など強い外力によるけがが認められる上、けがを負った時間帯は被告と2人きりで、犯行が可能だったのは被告のみだと主張。被告は「暴力は振るっていない」と一貫して無罪を主張し、弁護側は「たんによる気道閉塞(へいそく)や、ソファからの転落などで死亡した可能性がある」などと反論していた。

 判決では、複数の医師ら専門家証人の証言などを検討した上で、長男にみられる頸髄の腫れは虚血性変化による浮腫で、外力によってできた可能性は低いなどとする弁護側証人の脳神経外科医の証言を「不合理なものとして排斥できない」と指摘。検察側証人の医師らの証言などを踏まえても「検察側が主張する頸髄損傷が生じていなかった合理的な疑いが残る」とした。

 その上で、長男については気道閉塞など何らかの要因で心肺停止状態に陥った結果、急性硬膜下血腫などが生じた疑いを否定できないとし「被告の暴力でけがが生じたとは認められず、犯罪の証明がない」と結論づけた。

 また、被告は長男の額を殴って1週間のけがを負わせたとする傷害罪にも問われていたが、判決は被告の供述に照らし、起訴内容と別日の出来事だった可能性があるとし、無罪とした。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください