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横浜、深海のアイドル「オオグソクムシ」を揚げて食べる 1匹990円、八景島シーパラダイス

カナロコ by 神奈川新聞 / 2025年1月28日 5時0分

脚を広げると約3メートルにもなるタカアシガ二=横浜・八景島シーパラダイス

 相模湾の水深200メートル以深に生息する深海生物を中心に、その生態や体のつくり、触感、におい、味を五感で体験できるイベント「深海生物まつり」が横浜・八景島シーパラダイス(横浜市金沢区)で開かれている。50種500点以上を展示しており、貴重な標本に触れたり一部の生物を食べたりすることができる。3月6日まで。

 展示の目玉は、生きた化石ともいわれる「ラブカ」や「ミツクリザメ」など約30種の生物に触れるコーナー。ぬるぬるした粘液を出す「ヌタウナギ」や、形が鳥類の脚に似ている「トリノアシ」など関東最大級の個体数が並ぶ。脚を広げると3メートル以上ともなる「タカアシガニ」や体長15センチメートルほどのダンゴムシの仲間「オオグソクムシ」は実際に味わうこともできる(いずれも有料)。

 オオグソクムシは1匹990円で、水槽の中から目利きして「うみファームキッチン」に持参すると素揚げにして提供される。素材本来の味を楽しんでもらうため、味付けは塩のみ。独特な見た目そのまま、口の中には磯臭い香りが広がるので注意が必要という。

 担当の荒川壮平さん(29)は「見て触って食べて、未知なる深海生物の魅力を知ってもらえたら」と来場を呼びかけている。

 解凍された状態の深海生物の触れ合い体験は土・日曜、祝日限定。事前に横浜・八景島シーパラダイスのホームページから予約が必要。

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