屋外に個室型の授乳室がお目見え 2月1日から横浜・根岸森林公園に 常設は全国初の試み

実証実験で設置した個室型の授乳室。2月以降は常設される（横浜市緑の協会提供）

　根岸森林公園（横浜市中区）の一角に2月1日、個室型の授乳室がお目見えする。公園の屋外エリアへの常設は全国初の試み。内部には背もたれ部分を倒すとおむつ交換台になるソファとエアコン、鏡などを備えた。施錠も可能な快適空間を乳幼児連れの保護者に無料で開放する。

　授乳室はTrim（トリム、同区）などが開発したベビーケアルーム「mamaro（ママロ）」の屋外用。設置場所は風雨をしのげるレストハウス1階部分で、近くの管理センターで鍵と「使用中」の表示板を受け取って利用する。

　指定管理者の市緑の協会によると、2023年10月から実施した実証実験では約1カ月間で33人の利用があった。要望を受けて授乳室の内外に呼び出しボタンを付け、待機者がいることを室内の利用者に伝えたり、緊急事態の発生を外部に知らせたりできるようになったという。

　利用時間は午前9時～午後5時。同協会の担当者は「子育て世代が安心して楽しめる環境づくりを進めたい」と話している。