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「竜神の伝承」をアニメ化 鎌倉出身の監督がメガホン 父は「まんが日本昔ばなし」に携わる

カナロコ by 神奈川新聞 / 2025年2月1日 5時30分

新田義貞の鎌倉攻めで残る龍神の民話を題材としたアニメを製作した沼田心之介監督(右)と沼田友之介プロデューサー=1月21日、鎌倉市役所

 鎌倉幕府を滅ぼした武将新田義貞の鎌倉攻めで残された竜神の伝承を題材にしたアニメ動画「龍神と黄金の太刀」が完成した。全国で海にまつわる民話のアニメ化を進める日本財団と「日本昔ばなし協会」(東京都)による「海ノ民話のまちプロジェクト」の一環で県内の民話では2作品目。鎌倉生まれのアニメ監督の沼田心之介さん(44)がメガホンを握り「消えゆく多くの民話を後世に残したい」と話している。

 歴史書「太平記」によると、幕府御家人だった義貞は1333年、後醍醐天皇から幕府打倒の命を受けて挙兵。山と海に囲まれた鎌倉は天然の要塞(ようさい)で、新田軍は山側から攻め込み苦戦。そのため海側に転進した義貞は稲村ケ崎から海に黄金の刀を投げ入れ、竜神に祈ったところ潮が引いて渡れるようになったとされる。稲村ケ崎を突破した新田軍が鎌倉に攻め込み、幕府は滅亡した。

 2018年にスタートしたプロジェクトで24年度中には新たに25作品を制作。7年間で全国約90の民話をアニメ化し、その全てを沼田監督が制作指揮してきた。

 沼田さんは父がアニメ「まんが日本昔ばなし」(1975~94年)に携わった縁もあり、プロジェクト発足からアニメ制作を担当し、弟の友之介さん(41)もプロデューサーとしてサポートしてきた。藤沢市の江の島に伝わる「五頭龍と弁天様」など各地の民話アニメを手がけてきたが、「ずっと地元の民話のアニメを作りたいと思っていた」(沼田監督)という。沼田監督は昨年4月、鎌倉市の松尾崇市長に相談し、市と協力し「龍神─」の企画を立ち上げた。

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