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ウインタースポーツ観戦できる街へ カーリング日本選手権、きょうから横浜で初開催

カナロコ by 神奈川新聞 / 2025年2月2日 5時0分

初の横浜開催に期待を込める酒巻事務局長=横浜市中区の横浜BUNTAI

 初の首都圏開催となるカーリングの日本選手権が2日、横浜BUNTAI(横浜市中区)で開幕する。国内大会では最多の1日2千人規模の集客が見込まれ、競技普及に大きな期待がかかる。主に寒冷地の人気スポーツとして縁遠かったかもしれないが、市の担当者は「ウインタースポーツを観戦できる街、横浜としての新たな魅力を発信したい」と話している。

 カーリングは慎重さと繊細さを要することから氷上のチェスと呼ばれ、カナダやスウェーデンなどで人気。各チーム4選手が40メートル先の的の中心に向けて1人2投ずつストーンを投げ、より近くに寄せたチームが得点する。10エンドまでの合計得点を競い、1試合に2時間半ほどを要する。

 日本では平昌冬季五輪(2018年)での女子チーム「ロコ・ソラーレ」の銅メダル獲得などを契機に話題となった。一方、国内開催の大会施設は客席が200席程度に限られ、会場も北海道や長野県など大規模集客が難しい地域に偏っている実情があった。

 現状打開に期待がかかる横浜開催。全日程のチケットは開幕前に完売し、首都圏を中心に全国からの来場が見込まれる。横浜市にぎわいスポーツ文化局の高梨潤一スポーツ振興課長(55)は「関心度は予想以上に高い」と手応えを口にする。市は今大会を足掛かりに、29年の女子世界選手権開催も目指す構えだ。

 競技力向上も狙いの一つだ。これまで日本選手権が行われてきたのは「カーリングホール」と呼ばれる専用の施設。競技環境に優れる半面、大規模会場での世界大会を視野に入れた経験蓄積が難しいという。

 観客の出入りが激しい大規模会場ならではの特性がある。リンク表層にはストーンの滑りを良くする目的で「ペブル」という氷の突起が無数にあり、試合の節目に多くの人が移動する大会では氷上のコンディションに影響を及ぼすというが、小規模会場に慣れた日本選手はそうした状況変化への対応に苦慮してきた。今大会の酒巻智事務局長(65)は「国内で勝っても世界で勝てない。10年来の課題に取り組む大きな一歩」と喜ぶ。

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