迫力と臨場感のアリーナで女性マーケットを開拓――大河正明(Bリーグチェアマン)

経済界 / 2017年2月23日 10時26分

(おおかわ・まさあき)1958年生まれ。京都大学を卒業後、三菱銀行(現・三菱東京UFJ銀行)に入行。95年、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)に出向。その後、銀行に戻り、鎌倉支店長、町田支店長を務める。2010年、日本プロサッカーリーグに入社。常務理事などを務め、15年、日本バスケットボール協会専務理事、事務総長に就任(現在は、副会長)。16年より、ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ理事長を務めている。

 昨年9月に開幕したプロバスケットボールのBリーグ。高いエンタメ性とアリーナ文化は、日本のスポーツ界にどんな風を吹かせるのか。大河正明チェアマンに話を聞いた。

女性の支持理由はアリーナ

―― 開幕から5カ月たちました。手ごたえは。

大河 2015年10月、Bリーグが発足した頃の認知率は41%でしたが、ちょうど1年後、開幕直後にはプロモーションの成果もあり、65%にまで上昇しています。今年の10月にも調査を行う予定ですから、どこまで認知が広がるか楽しみですね。入場者数についても、これまでに比べて、1部であるB1では、一試合平均で1.3倍から1.4倍に増えています。3割、4割増えていることを考えれば、十分な成功と言えるのではないでしょうか。

―― ソフトバンクがトップパートナーになったことでインターネット配信も始まりました。

大河 ソフトバンクグループであるスポナビライブで、全試合生中継を行います。今まで、欧米のスポーツビジネスと比較するといちばんの差は放映権でした。まだまだ差はありますが、それでも地上波放送以外の放映権ビジネスの日本でのきっかけになったのかなと思っています。

―― Bリーグは女性に人気が高いそうですね。

大河 スマートフォンでBリーグのチケットを購入していただいているのですが、そのデータをみると、20代、30代の女性層に多く来ていただいています。ざっくりいえば半数近くが女性です。要因としてはコートの間近で見られて、選手とハイタッチができる、といった臨場感や迫力といった面が伝わりやすいのでしょう。アリーナですから、雨に降られたり、日焼けしたりする心配がないというのも女性人気の要因でしょうね。また、アリーナはスタジアムに比べるとコンパクトですから、光や音、映像といったコンサート会場のような迫力ある演出が可能で、クラブによっては、吊りビジョンでリプレーなどの映像を使ってエンタメ性を高めています。

―― 先ほど、スマホチケットの話も出ましたが、デジタル化を進めていますね。

大河 一番の目的は、お客さまのデータが分かるということです。もちろん、個人情報には気を付けねばなりませんが、BtoC産業ですから顧客データの蓄積はある意味、一丁目一番地。でも、リーグとして統一感をもって実施しているところはプロスポーツ界では初の試みだと思います。スマホさえあればチケットはいらず、再入場もできますし、自分がどの試合を観たかも分かる。時代を変えるブレーク・ザ・ボーダーのひとつだととらえています。

さらなる発展のカギは日本代表の強化

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