日本初「産業廃棄物保険(仮称)」開発 環境マネジメント事業のフロンティア――小松武司(サティスファクトリー代表取締役)

経済界 / 2018年1月25日 10時0分

株式会社サティスファクトリー代表取締役 小松 武司(こまつ・たけし)

企業にとって廃棄物の処理問題は難易度が高い。不用なモノを、処理業者を通じて廃棄させるだけではリスクが高く、適正に処分しなければ最終責任は企業が負うことになる。その課題解決を20年にわたって独立系専業最大手としてサポートしてきたサティスファクトリーは、新たな視点から日本の循環型社会形成をリードする。

 事業所から排出される廃棄物の処理には、廃棄物の種類ごとに実に細かな決まり事が定められている。それは「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」に基づく規制を基準としながら、細部にわたっては地方自治体の独自のルール・基準が設けられているため、実際の運用はかなり複雑なものになる。加えて法律や各種ルールは随時変更されることも多く、業務として要求されるスキルレベルは非常に高い。さらに処理業者ごとに不用なモノの種類によって得意不得意があり、その処分コストの差は数倍に及ぶこともある。

 しかし企業にとって、廃棄物の処理は、利益を生まないコストセンターなので中小企業が専従者を配置することは難しく、大手企業でも適切な人材を充てるのは難しい。

 この状況を解決してきたのが、環境分野にマネジメントという業態を持ち込んだサティスファクトリーだ。創業から約20年にわたって環境マネジメントにかかるコンサルティングサービスを提供している。

適切なマネジメントでコストが10分の1になる事例も

 小松武司社長は「お客さまが出す“ゴミ”についてお客さまの視点に立って調査、分析、管理を行い、収集運搬業者や処分業者、再生事業者を選定したり、行政との窓口になります」という。

 具体的なケースとしては、「廃棄物処理業者の料金が法外で、許可業者が少ないことで交渉が難しかった」という事例で、同社がマネジメントした結果、適正金額である10分の1までコストが削減された。

 現在、主なクライアントは全国でチェーン展開をしている居酒屋、飲食、アパレル会社などで、約9千事業所を管理しており、運搬、処理業者は2千以上に上る。

 同社が近々にリリースを予定しているのが「産業廃棄物保険(仮称)」だ。この保険は加入した事業者が、なんらかの事由で不法投棄と認定されてしまった場合に、その対応に要する費用を補償するという商品で、大手損害保険会社と共同開発した。

 「この保険が商品化できたのは、当社の廃棄プロセスマネジメント力が評価されたからです」

 新種の保険商品の開発に積極的な損保会社であるが、「産業廃棄物」を対象としたものは日本初の画期的な新商品となる。

 サティスファクトリーは循環型社会の形成に一役担うだけではなく、常に新たなイノベーションを模索し続けている。

株式会社サティスファクトリー

  • 設立/1996年11月13日
  • 資本金/1億円
  • 従業員数/80人
  • 事業内容/環境マネジメント、環境コンサルティング、環境教育、再生可能エネルギー
  • 所在地/東京都中央区
  • 会社ホームページ/http://www.sfinter.com/

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